Fernweh

homeward bound

MacBook の AC アダプターと Hyperjuice, Airline Adapter の充電のなぞ

 写真は去年の気仙沼AGFA ULTRA50などというビンテージフィルムで撮影


 MacBook の MagSafe コネクタとバッテリの充電はどうも面倒なことがあるようだ。


 Hyperjuice などの外付けバッテリーで駆動した場合、MacBook 本体には電源供給されるものの充電されない現象があるときいた。


 また、MacBook の内蔵バッテリが 100% 満充電になっていなくても充電を停止し、ACアダプタからの給電で動作する方法を探している。どうせACに繋ぎっぱなしにしたら、早々にバッテリーが死ぬのはわかりきっているからだ。Let's Note や Dynabook のように80%で止める機能もない。充電制御は SMC などの低レイヤで行われているので、アプリみたいなレイヤからハックするのも不可能だろう。Hyperjuice で充電されない原因がわかれば、逆に利用できそう。

  • MagSafe Airline電源アダプタを使ってコンピュータの電源を得られますが、バッテリーの充電はできません。
  • MagSafe Airlineアダプタは自動車のシガレットライター電源には対応していません。
    • 結果は車のエンジンがかかっている時は 「充電できていません」という表示が出ますが 外部電源を供給しているという形で使用できました。
Apple MagSafe Airline 電源アダプタ


 アップルの Magsafe Airline アダプタを使用すると充電ができないらしい。たしか、航空機の座席電源は 5A くらいしかとれないはず*1なので、MacBook pro など大きなラップトップではそれを上回ってしまう可能性があるから、わざと充電できないようにしている可能性がある。

  • 13.5V付近から本体の電源アイコンがコンセント表示に変わります。
  • 電源は供給されているようですが、充電はされません
Apple MagSafe Airline 電源アダプタ bbs.kakaku.com


 Airline アダプタを車載用に転用するには、下限が 13.5V ではかなり厳しいと思われる(エンジンがかかっているときの公称が 13.8V, かかってないときは 12.0V)。航空機は DC15V。なお16Vのポータブルバッテリーからの供給はOKだが、やはり充電はされないとのこと。


 Hyperjuice 関連のサイトを読むと、単に供給電圧の問題で充電されないという意見が多いように見えるが、MacBook本体とACアダプタは通信しているように見えるので(MacBook 側のシステム情報で接続されている AC アダプタのワット数、シリアル番号などが表示される)、そんなに簡単な話じゃないだろうと思っていた。






http://pangea.stanford.edu/~schmitt/magsafe/ が面白かったのでメモがてら超訳

Apple Airline MagSafe アダプタについての注意

 アップルは、Airline MagSafe アダプタは電源を供給するがコンピュータのバッテリーを充電しない、としている。この警告は正しい。以前、この充電されない問題は単に航空機から供給される電圧が低いためかと考えていたが、そうではなく、Airline MagSafe に加えられた電圧と充電されない問題は無関係であることがわかった(Kieran Hervold による報告)。
(略)

MagSafe コネクタについて

http://pangea.stanford.edu/~schmitt/magsafe/magsafe.jpg

PIN(s) Function
1, 5 V-
2, 4 V+
3 LED/charging control?

 (MagSafe コネクタについている)あの LED はちょっと不思議。V+ へ約 16V 以上が加わるとグリーンに光る。Apple の AC アダプタは、無負荷時には約 6.25V まで落ち、LEDは消える。よくある多機種用のユニバーサル AC アダプタは負荷にかかわらず常に設定した電圧を出力するが、この場合 LED はコンピュータが接続されていなくても点きっぱなしになる。

 MagSafe の LED はコンピュータが充電中であることを知っているときにオレンジになる。したがって、MagSafe の pin 3 (the center pin) で LED の色をコントロールしているのではないかと推測される。pin3 と V- (GND) の抵抗を測ると約 426 kΩ, pin3 と V+ の間は導通は無し。また注目すべきことに、ユニバーサル AC アダプタから電源供給した場合、コンピュータから MagSafe を外しても同じ色のまま点きっぱなしになる。

 Kieran Hervold は MagSafe コネクタを分解した。 コネクタ内部には小さいICがあり、これが LED の色を制御しているのではないか? 同様に Apple Airline MagSafe アダプタはコンピュータにバッテリ充電を無効にするようコントロールしているのではないかと推測される。

Apple MagSafe アダプタの充電ストラテジ

65W アダプタ

自分の知る限り、つねに 16.5V をコンピュータにかけている。

85W アダプタ

85Wアダプタは、負荷によって出力電圧を変えている。最大負荷(充電時など)は 18.5V まで上がる。最小負荷では、16.1V 〜 16.5V。

バッテリが 37% から 100% 充電になるまでの電圧を監視した(スクリーン最大輝度、CPU負荷は低、WiFi はオン)。70%以下では 17.0V 〜 18.1V, 71% になったとき、突然 16.5V まで下がった。充電中以外は、16.1V 〜 16.4V。


How to build an auto / airline MagSafe power adapter

結論はまだない。なぜなら Airline MagSafe アダプタは高くて買えない。


2012-09-21 続きを書きました id:ektar:20120921